私は、趣味の一つがギターということもあって、アーティストと会場が一体となったライブ映像を見るのが大好きです。
そんな一体感を目の当たりにすると、時折、涙が出そうになります。
このような感情が湧き上がってくる理由を考えてみました。日々、至るところで、人と人が、さまざまなしがらみの中で、わかり合えず、すれ違い、時にいがみ合い、見た目は組織・チームでも、実態はバラバラになっている様子が、意識、無意識に関わらず、情報として入ってきます。このようなネガティブな情報に対して蓄積し続けている、やるせない気持ちの仕業が大きいと思うのです。

組織・チームのメンバーが何の屈託もなく、一つの目的に向かって、連携し合いながら、それぞれの役割を果たし、目的を実現し続ける。私は、シンプルに、このような状態を生み出すためのお手伝いをすることに、生きがい、やりがいを感じます。

そもそも、人は、おぎゃーと産声をあげたときは純白で何色にも染まっていませんが、その生い立ちでの環境や人との関わりの中で、さまざまな価値観を身につけます。ですから、土台すっきりとわかり合えるはずがないのです。これは、さまざまな組織・チームに共通して言えることです。何かの縁で出会ったメンバーで構成された組織・チームが一つの「目的」を共有し、それを実現すべく、お互い信頼し合って一体となる。これは、すごく難しいことですが、故に、これが実現できることは、とても感動的で素敵なことだと思うのです。

私は、この世に生を受けて、僭越ながら、企業という組織・チームにおいて、この感動的で素敵な瞬間を、できるだけ多く生み出すお手伝いをしたいと思っています。

組織・チームが一体になるために必要なこと、それは、突き詰めて言えば、組織・チームの「目的」が要件を適切に満たし、且つ、メンバーがその「目的」を本質レベルで共有できているかどうかにかかっています。そのためには、トップだけでなく、各リーダーが、メンバーに自分の言葉で組織・チームの「目的」を踏まえた想いを語ることができるかが肝になります。

「目標」も「手段」も「目的」無くしては定めることはできません。リーダーが「目的」を決め、組織・チームのメンバー全員の「目的」への理解、共感、腹落ちがあって初めて「目標」が生まれ、「目的」を実現し続けるための「目標」達成に向けた「手段」が明確になるのです。

私は、アート・オブ・ロジックという組織・チームを通じて、この先もずっと、この「目的」を大切にして、中小企業の組織・チームの一体感を醸成し、ビジネスの成功につなげるお手伝いに全身全霊邁進していきたいと思います。